このプロジェクトは、沖縄県内在住の美術家や沖縄にゆかりのある美術家にインタヴューを行い、映像記録として収集・保存を行うプロジェクトです。美術家の生い立ちから現在の活動に至るまでの詳細なインタビューを行い、映像記録として残し、沖縄における戦後美術の研究調査に寄与することを目的としています。また記録されたインタヴュー映像は上映会を通して広く一般に公開し、関連シンポジウムを行うなど、美術家の創作活動の深い理解と沖縄における戦後美術の歩みを次世代へと継承し、芸術文化の発展につながることを目指します。
戦後の沖縄の美術は、終戦直後の石川・東恩納収容所に始り、1947年那覇市に生まれた「ニシムイ美術村」をはじめとして、1972年の本土復帰など時代の影響を受けながら地域独自の様々な表現を生み出してきました。このプロジェクトでは県内初の試みとして沖縄の美術家の体系的な聞き取りと映像記録アーカイヴの構築を行うものです。この取り組みは沖縄戦後美術を包括的に研究するための基礎資料となり、美術家の芸術思想のより深い理解を促し、また美術教育の教材としての活用も視野に入れた未来につながるプロジェクトとして位置付けます。
◆沖縄における戦後美術の研究調査に資する試みとして、美術家の体系的な聞き取り
◆沖縄戦後美術の包括的な研究に向けた基礎資料の作成と映像記録アーカイヴの構築
◆美術家の芸術思想のより深い理解を促すための環境づくりと場の構築
・沖縄県内在住の美術家や沖縄にゆかりのある美術家に生い立ちから現在の創作活動に至るまでの詳細なインタヴューを行い、映像記録アーカイヴとして収集・保存する。
・美術館・公共施設等で上映会、関連シンポジウム、研究会の実施(県内外での開催も視野に入れる)。また美術家の表現や時代背景など戦後の美術に関する研究や出版物の制作を行う。
・インターネットサイトを開設し研究成果、活動の記録を広く一般に公開する。
山田實